黒砂糖の方が白砂糖より栄養素や美容など健康面で優れている?沖縄の人が黒糖を進める理由

黒糖

甘味料のなかでも黒糖は、美容やダイエットに良いとされて様々な効果が期待できると言われています。けど「そもそも白砂糖と黒糖の違いが分からない」「栄養素の違いがどれだけあるのか分からない」っていう人も多いはず。

そんな悩みをお持ちの方に読んでほしい記事!

黒糖の原材料など基本的な知識をはじめ、カロリーや栄養素からみた黒糖の魅力についてこの記事でまとめてみました。

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そもそも黒糖ってなに?作り方は?

サトウキビ

黒糖の原材料はサトウキビ。

日本では南の方、鹿児島県奄美諸島、沖縄本島や先島諸島で盛んに栽培されています。冬でも温暖で年平均20℃以上の亜熱帯気候はサトウキビの栽培に適しているからでしょう。

サトウキビが成長し収穫の時期を迎えるころには2~3メートルほどの長さになります。

収穫の際は葉の部分を切り落とし、下方の茎部分を伐採。茎の部分の糖度が高く、この部分を絞って原液を絞り出します。しぼりかすはパルプや燃料などに使用されてます。

サトウキビ1㎏あたり約110~120gの砂糖が作られるとされており、約10%が砂糖の原料に!サトウキビの絞り汁を沈殿、ろ過したのちに煮詰めて濃縮。撹拌させ、冷却したものを検査、検品したうえで黒糖として販売されます。

黒糖の製法
黒糖の製法図

上記の作業の工程を見ていると手間をかけて作られていることが分かると思います。

前に手作り黒糖体験をしましたが、時間がかかるのと撹拌と冷却の作業でかき混ぜるのがちょっと疲れました…昔ながらの製法で作ったのですが、これが大変なんです。

また黒糖は、絞り汁をじっくり煮詰めて作るのでかなり量は減ります。そのことを知ってしまうとかなり有難く食べられますよ(笑)

 こんにちは!沖縄も少しだけ寒くなりました。しかしまだまだ冬感は出てませんね...街並みはクリスマス&年越しムードが漂っております。気温だけ...

パッケージ裏の成分表示について

黒糖をお店で見かけた時に一度見ていただきたいのはパッケージ裏に記載されている成分表示。成分表示にある名称と原材料を見れば以下の違いが分かります。

  • 名称:黒糖(黒砂糖)原材料名:さとうきび
  • 名称:加工黒糖 原材料名:黒糖、粗糖、糖みつ
  • 名称:加工糖 原材料名:粗糖、糖みつ

黒糖と黒砂糖と呼び方はありますが、消費者庁に同義であると明確化されています。

※2 加工食品品質表示基準に関するQ&Aより
[PDF]食品表示に関するQ&A – 消費者庁

黒糖の種類早見表

ほとんどが以上の3つの表示がされています。これらの表示の解説をざっくりですが書いてみました。

黒糖(黒砂糖)

規制の関係上表示が制限されてしまったいわゆる「純黒糖」と呼ばれる商品ですが、この表記がある黒糖はサトウキビのみを原料に用いており、まさに素材の味のみのお砂糖。

同じ黒糖でも産地によって味の違いが顕著に出る商品でもあり、黒糖独特の香り、えぐみ、塩気が強く出ることがあります。

加工黒糖

加工黒糖と呼ばれるこの商品は原材料に黒糖を多く使いますが、そこに粗糖や糖みつをバランス良く加えているので味が整っています。黒糖独特の渋い感じやえぐみが除かれ食べやすくなっているので多くの方に親しまれている商品と言えるでしょう。

加工糖

加工糖は粗糖や糖みつが主な原料になっており黒糖を使用している割合はほかの二つに比べて少なめです。クセが比較的少なく、黒糖が苦手な方でも気軽にいただけるでしょう。


上記のように「黒糖」と言ってもさまざまな種類があります。

表示さえ見れば違いは明らかですが、なかなか注目することはない箇所ではないでしょうか?この記事を見て黒糖をお買い求めの際は参考になさってくださいね。

もちろんおすすめは素材の味が楽しめる100%まじりっけのない黒糖です。

黒糖、上白糖、グラニュー糖の違いは?

普段ご自身で料理に使っている砂糖はどんな種類ですか?

砂糖はおかず系にもお菓子作りにも欠かせない調味料だと思います。上白糖やグラニュー糖、黒糖さまざまな種類がある砂糖ですが、それらの違いを説明したいと思います。

黒糖の特徴

上記でも説明した通り、絞り汁を煮沸、煮詰めて濃縮させそれ以外の加工をせず製品にしたものでコクや渋みがそのまま残っています。風土や環境によって味や香りに違いがあるのが大きな特徴

「含蜜糖」と呼ばれるカテゴリーに入ります。
砂糖の早見表

上白糖の特徴

一般的に使われる砂糖の一つで原料はサトウキビかてんさいで製造方法は絞り汁を採取し、蜜を分けて糖の結晶を使います。その為「分蜜糖」のカテゴリーに入ります。

真っ白でしっとりした質感があるのが特徴!

上白糖はグラニュー糖と違う加工を施します。糖の表面にブドウ糖と果糖(転化糖と呼ばれる甘味料)をかけていることもあり、粒の大きさや質感、味に違いが生まれます。

グラニュー糖の特徴

上白糖と同じように「分蜜糖」のカテゴリーに入ります。

絞り汁から蜜を分けて砂糖の結晶を使います。上白糖に比べサラサラしていて癖が少なくコーヒーや紅茶に使われることが多いですね。粒感があり、いわゆる「ザラメ」の仲間に入ります。純度は上白糖に比べて約99,7%と高くなっています

各砂糖の気になるカロリーを比較

砂糖とスプーンの画像

上記に黒糖、上白糖、グラニュー糖の違いを書きましたが、気になるのはそのカロリー…。お料理などで頻繁に使う方は余計に気をつかうところだと思います。この3つの中で最もカロリーが低いのはどのお砂糖だと思いますか?

正解は「黒糖」です。

黒糖のカロリーは100gあたりおよそ354キロカロリー、次いで上白糖が約384キロカロリー、最後にグラニュー糖が約387キロカロリーとなっていて黒糖が低いことが分かります。

GI値で比較した場合

GI値が高いと食後の血糖値の上昇スピードがはやくなってしまい、身体に脂肪を蓄えやすくなります。ダイエットを目的とする場合は低めの数値の食材が望ましいと言えるでしょう。

カロリーと同じぐらい着目したいのがGI値ですが、黒糖が99、上白糖が109、最後にグラニュー糖が110という数値。

もちろん自然由来の食材であるメープルシロップやはちみつはさらにGI値が低めですが、調理法や用途が限られているので使いやすさでは黒糖がおすすめできる要素が大きいと言えます。

黒糖の栄養素について

粉黒糖

普段使いとして料理に使う推奨したい黒糖ですが、健康と黒糖を結びつける栄養素についてお話したいと思います。

黒糖に含まれる栄養素はビタミン類、ミネラル、ダイエットに嬉しい成分としてラフィノース、フェニルグルコシド、オフタコサノールが挙げられます。通常料理に使われるグラニュー糖や上白糖に比べ、サトウキビ自体の栄養が多くそのまま残っているためミネラルが豊富と言われています。

黒糖・上白糖・はちみつで
栄養成分を比較した表(100g当たり)

黒糖 上白糖 はちみつ
エネルギー 354kcal 384kcal 294kcal
水分 5g 0.8g 20g
たんぱく質 1.7g 0g 00.2g
脂質 Tr 0g 0g
炭水化物 89.7g 99.2g 79.7g
灰分 3.6g 0g 0.1g
ナトリウム 27mg 1mg 7mg
カリウム 1100mg 2mg 13mg
カルシウム 240mg 1mg 2mg
マグネシウム 31mg Tr 1mg
リン 31mg Tr 4mg
4.7mg Tr 0.8mg
亜鉛 0.5mg 0mg 0.3mg
0.24mg 0.01mg 0.04mg
ナイアシン 0.8mg 0mg 0.2mg
ビタミンB1 0.05mg 0mg 0.01mg
ビタミンB2 0.07mg 0mg 0.04mg
ビタミンB6 0.72mg 0mg

-:未測定
※「Tr」Trace(トレース)の略。
成分が含まれているが
微量で最少記載量に達していないことを示します。

五訂増補日本食品標準成分表 [第2章] – 文部科学省より
※[PDF]砂糖及び甘味類

ビタミン類

黒糖に含まれるビタミンはB1、B2、B6。

これらのビタミンは疲労回復や皮膚や粘膜を保護する働予きをします。粘膜を保護する力がアップすると風邪をひきにくくなったりと夏バテ対策や季節の変わり目の対策にも良いと言われています。

ミネラル

カルシウム、マグネシウム、リン、カリウム、亜鉛が含まれています。

中でもカリウムにはむくみのケアや血圧を下げるのにも良いと言われています。現代人に不足しがちな亜鉛は髪の毛や骨の栄養のサポートに。またカルシウムも入っているので丈夫な骨の成長のサポートにもいいので子供やお年寄りにもぜひ摂取していただきたいものです。

その他

整腸作用のあるラフィノースや糖分の吸収を抑え血糖値の上昇を抑えてくれるフェニルグルコシド、疲労や肥満、生活習慣病の対策などに良いと言われるオフタコサノールも含まれています。

スタッフの体験談

上記の中で特にカリウムは特徴的で私も妊娠中にも積極的に食べていました!さまざまな利点が黒糖には詰まっていたので…実際に産科でもおすすめされました(^^♪

妊娠中や授乳期、育児中は特に口から入るものに気を使うことが多いと思います。私もその一人でした!普段使いの調味料や飲料などに気を使うのであれば黒糖は積極的に摂取していきたい食材のひとつですよ!

注意点

※1:腸が未発達の1歳未満の赤ちゃんに黒糖を与えると「乳児ボツリヌス症」を発症する恐れがありますので避けてください。

※2:人工透析を行っている方は、腎臓がカリウムを排出することが困難なため不整脈や心不全などの危険が生じますので避けてください。

詳しくは、以下の記事をご覧ください。

こんにちは!すっかり秋めいてきましたね!運動会や遠足のシーズンもピークを過ぎ何とか落ち着いて衣替えの準備に取り掛かる季節…皆様どうお過ごしで...

美容に良い黒糖の成分

肌ケア

上記で栄養素のことについて触れましたが、ここまでで黒糖は健康に良いことをご理解いただけたと思います。さて、健康に良い食材ではありますが、女性が気になる美容についてはどうでしょうか?

黒糖は美容にも良いとされていて最近ではお肌のケア用品や化粧品に使われています。注目されているのは、ミネラルやビタミンの作用です。

ミネラルは抗酸化作用があるので肌の老化を遅らせるとも言われています。しわの原因にもなるので意地でも食い止めたいものですね!

さらに黒糖に含まれるラフィノースには体内の免疫力を高めてくれるのでアレルギーやアトピーにも良いでしょう。日焼けやシミの原因になるメラニンを生成する酵素を阻害する働きも兼ね備えています。

もちろん口から摂取して体を内からキレイにしていくのは大切なことですが、肌に直接塗布するのもアリです。以下ではその方法についてご紹介します。

黒糖パックで肌のキメを整える

上記でも触れましたが、近年黒糖を使った化粧品やケア用品が市販されています。ここではお手軽にできる黒糖パックの手順を説明します。

用意していただきたいのは黒糖、粉末タイプだと溶けやすく便利ですね!黒糖は原料表示が「サトウキビ」のみの商品を選びましょう。余計なものが入っていない純度100%の黒糖がおススメです。

簡単黒糖パック

粒タイプの黒糖の場合はあらかじめ砕いておきます。黒糖:水の割合は1:1ぐらいで結構です。鍋に投入し弱火で煮詰めます。ここでは焦がさないように火加減に気を付けましょう!とろみが出てきたら冷まして熱をとり完成です☆

少しベタベタするのでお風呂での実践をおすすめします(^^♪
塗布後に3~5分放置し洗い流してください。

  • 出来立ての黒糖パックは大変熱いのでやけどの恐れがあります。十分に冷ましたうえで塗布してください。
  • 敏感肌やアレルギー等の肌に不安がなるならあらかじめパッチテストをお願いします!
  • 衣服についてしまうと落ちにくい恐れがあります。

ダイエットと黒糖のお話

ダイエット

実は黒糖はダイエットにも適した食材なんです。他の砂糖に比べカロリーやGI値が低い、なおかつ少量でしっかりとした甘さがあり満足感も味わえます。普段使いの調味料としてコツコツカロリーカットをしていくのがおすすめです

上白糖やグラニュー糖に比べ、コクやサッパリとした甘みが煮物やスイーツに黒糖は合いますよ

食べすぎ防止対策

黒糖を食べるタイミングでおすすめなのは食事前。

食事前の空腹時にひとかけらの黒糖をポイっと口に入れ、じっくり溶かして食べていくと良いでしょう。すると空腹時に下がっていた血糖値が一時的に上がり空腹感が軽減されます。この方法で上手に摂取していけば食べすぎ防止につながりますね!

黒糖は中性脂肪やコレステロールを低下させる作用もあると言われているので賢くキレイに健康的なダイエットをしたい人の強い味方になってくれます。

便秘を防ぐ

ダイエットの天敵である便秘にも黒糖は良いと言われています。

女性に特に多い便秘は食生活の乱れや不摂生などさまざまな原因が重なって起こってしまいます。また便秘が進行すると老廃物を体内に溜め込んでしまい、肌荒れの原因になることも…。

上記でもご紹介したように黒糖に含まれるラフィノースという成分が腸の動きを整え排泄を促す作用があります。毎日の食事に取り入れることで良い腸内環境や習慣が生まれますよ。

お試しにおすすめの黒糖を使った商品

ここまで他の砂糖に比べ黒糖が優れていることについて書いてきましたが、お試しで黒糖を取り入れてみたいって方に黒糖屋スタッフからおすすめ商品をご紹介します。よろしければ参考にしてみてください。

8島お試しセット

8島お試しセット

名前の通り8つの島の黒糖がセットになった商品です。土壌や気候、さとうきびの栽培方法や製法で色・形・香り・食感など島によって異なるので味比べにピッタリのセット。8つの島は以下となります。

  • 伊平屋島(いへやじま)
  • 伊江島(いえじま)
  • 粟国島(あぐにじま)
  • 多良間島(たらまじま)
  • 西表島(いりおもてじま)
  • 小浜島(こはまじま)
  • 与那国島(よなぐにじま)
  • 波照間島(はてるまじま)

「160g(20g×8袋)」と「400g(50g×8袋)」と分かれており、「160g」の小さいタイプはお土産はもちろん、ちょっとしたプレゼントや贈り物としても喜ばれています

8島お試しセットの詳細はこちら

沖縄の代表的な食べ物といえば黒糖ですが、その黒糖の元となるサトウキビを栽培している島は8つあり、島によって黒糖の味や食感が違うって知っていますか?島々の黒糖を家族や友人と食べ比べてみるのも楽しいものですよ。

伊平屋島産 ひとくち黒糖

ひとくち黒糖

サトウキビ100%で作られているのにもかかわらず、1つ1つが一口サイズに個包装されている商品!

持ち運ぶのにも適しており、ちょっと一息つく休憩時間や多人数が集まる職場のミーティングなどのお菓子にもおすすめです。ほかにも夏バテ対策などで保育園や小学校の遠足や運動会などで子供たちに配られることもありますよ。

栄養素が良いことはもちろんですが、一口黒糖の味にハマる子供も多くいます。袋の魚の絵が子供ウケがよく子持ちのママたちにも好評です(^^)

私の2歳の息子も大好きなのですが、「さかなちょうだいー」とよく言います。あげると「やったー!」と飛び跳ねて喜んで食べてくれます。「片付けしたらあげるよー!」とか素直に言うことを聞かせるためにあげたりもしていますがw

一袋(70袋程度)で550円と比較的低価格でお求めになることができる商品です。大人も子供も食べれることや日常生活で取り入れやすい商品になっていることもあり、お試しで購入される方が多いですよ。

ひとくち黒糖の詳細はこちら

粉黒糖

粉黒糖

まずは料理で調味料として利用してみたいって人は、粉黒糖がおすすめ!

原材料はさとうきびのみ!粉タイプなので毎日の料理にプラスαで利用するだけなので簡単。黒糖の色・香り・コク・風味など独特の味わいを料理にプラスして楽しむことができます。色んな使い方があるのでご家庭にあった調理法をお試しすることができますよ

ブログでは、サーターアンダギー、フレンチトースト、ちんすこうなど粉黒糖を使ったレシピを紹介していますのでよろしければ参考にしてみてください。

粉黒糖の詳細はこちら

黒糖を使ったレシピはこちら

まとめ

黒糖は、日常生活で取り入れやすいこともあり、今まで黒糖屋のブログではレシピやお店の情報を載せてきましたが、この度もっと黒糖のことを全国の皆様に知っていただきたく美容成分や健康成分などを含め、栄養面についてこの記事で紹介させていただきました。

沖縄に住んでいる人達には幼少の頃から親しみのある食材になるのですが、県外の方にはなかなか接する機会はないかもしれないですね。そもそも知らない人もいるかもしれません。

県外の方でも積極的に黒糖を利用している方もいますが、地域によってバラつきがある食材になっている気がします。

いくつになっても美しく健康でありたい女性はもちろん、男性にも黒糖を取り入れる生活習慣をおすすめしたいです。

意外に生活に馴染みやすい食材になっていますので是非とも取り入れるようにしてみてください。知名度や色のイメージ的な問題で手の出しにくい遠い存在にあった黒糖がこの記事をきっかけに身近に感じていただければ幸いでございます。

なかなかの長文で超大作ではありますが、最後まで読んでいただきありがとうございます。これからも、黒糖の情報を皆様に発信し続けられるよう頑張ります。

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