普段の朝食は、一汁一菜の和食党のマミーおばちゃまですが、たまに家族の希望で朝食にパンをというスタイルをとっています。当日、思い立ってパン食にする時はトーストが多いのですが、前日から計画する時の定番はフレンチトーストです。
前日に冷蔵庫に仕込んでおけば、次の日の朝は焼くだけ。ちょっと朝寝坊したい日や予定のある忙しい朝のお助けメニューです。
ふわふわの食感は、歯の弱い小さなお子まさやお年寄りにも最適。
黒糖蜜、蜂蜜、シナモンパウダー、ジャム、生クリームなどトッピングをそれぞれの好みでのせれば、家族みんなで楽しめますので、お休みの朝などにみんなでワイワイおしゃべりしながら好みのトッピングを分け合っていろんな味を試してみてはいかがでしょうか?
材料(2人分)
- フランスパン:1/2本
- バター:大さじ1
- 卵:3個
- 牛乳:300cc
- 粉黒糖:大さじ4~6(お好みで)
作り方
①フランスパンを厚さ2cmに切る。
②卵液を作ります。牛乳に卵を入れて軽くかき混ぜ粉黒糖を入れてさらに混ぜる。
(ポイント!:このとき混ぜすぎないように)
③パンを卵液に浸します。高さのある密閉容器に②を入れて①を縦に並べます。
そのまま1~2分浸して、パンを回転させ天地をひっくり返します。
まんべんなく卵液を浸したら蓋をして冷蔵庫で半日置いて卵液をパンに染み込ませます。
焼き上がりをふわふわにするには、卵液がフランスパンを入れて1/2残る状態がベストです。
④フレンチトーストを焼きます。火にかけない状態のフライパンにバターを入れ、それから中火にかけ、フライパン全体にバターが広がるようゆっくり溶かしバターが溶けたら弱火にします。
(ポイント!:バターを焦がさないようにゆっくり溶かしてください)
⑤フライパンに半日寝かせたフランスパンを入れて1~2分焼きます。焼きながら密閉容器に残った卵液をまだ焼き目をつけていない面の上にかけ染み込ませます。
(ポイント!:蒸気がしっかり抜けるようにパンとパンの間にはゆとりをもって焼いてください。)
⑥こまめに焼き色を見て、うっすら焼き色がついたら裏返し、同じように1~2分焼きます。
⑦両面に焼き色がついたら、最後に蓋をしてそのまま弱火で2分間蒸します。
⑧お皿に盛りつけ、各自お好みでトッピングをします。(黒糖蜜、シナモンパウダー、蜂蜜、メープルシロップ、ブルーベリージャム などなど)
写真はプレーン。何もトッピングせず焼きたてホカホカをいただくと、生地本来の味わいを楽しめてシンプルなおいしさが楽しめます。
これは、シナモンパウダー。好みが激しく分かれるシナモンパウダーも好きな人だけたっぷりふりかけて楽しめるのもフレンチトーストならでは。
黒糖蜜です。和菓子のおともとしてイメージしがちな黒糖蜜もフレンチトーストとの相性ぴったりで美味しいのです。蜂蜜やメープルシロップとまた違う少し大人な苦みがフレンチトーストの甘さをさらに引き立ててくれます。
まとめ
材料も作り方もとてもシンプルな分、心掛けていることは出来るだけ自然に近い食材を使うこと。加工乳ではなく生乳100%の牛乳を使い、マーガリンではなくバターを使うことを心掛けています。(牛乳の変わりに豆乳でもいいかもしれませんね。)
そのほうが体にも良く、素材そのものの美味しさも引き立て合うので同じ分量で作っても美味しさが違います。甘味も黒糖を使うと甘さが控えめになる上、焼き上がりの色味も暖かな茶色が美味しそうでいっそう食欲をそそります。
諸説ありますが、フレンチトーストの日本での歴史は昭和37年にホテルオークラ東京が創業の際、メニューのひとつに取り得れたことがきっかけだったと言われています。
フランスではその名も〝パン・ペルデュ(失われたパン)〟といい、固くなってしまったパンを卵や牛乳に浸して調理し美味しくよみがえらせたことから名付けられたのだそうです。
古く固くなったパンを工夫してよみがえらせ、家族に美味しく楽しんで食べてほしいというお母さんの智慧は万国共通なのですね。
何度も焼いて行くうちに各家庭で家族の好みに合わせたそれぞれのパン・ペルデュの味ができていったように、それぞれのご家庭で〝わが家のフレンチトースト〟ができていくといいですね。
家族それぞれの好みのトッピングが頭に浮かぶマミーおばちゃまでした。