ハイターイ!秋が深まってきている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年は例年にも増して暑さがなかなか遠ざかってくれない沖縄も台風が過ぎたあたりから徐々に過ごしやすい気温になって参りました。
季節の変わり目が台風なのも沖縄の気候ならではなのかもしれませんね。とは言うものの日中は25~26度ほどなので全国的には暖かい沖縄でございます。気温が下がり、体調を崩しやすい季節の変わり目を迎えたということで、今回は体によいとされる黒糖と生姜についてお話したいと思います。
生姜は万能生薬と言われるほど人間の身体にとって良い効果をもたらすとされており、料理や薬味、飲料にスイーツといろいろな場面で活躍しています。
そんな生姜とこれまた身体に良いと言われている黒糖が一緒になるとどのようなことが期待できるのか?このページでまとめていますのでよろしければ参考にしてみてください。
この記事の目次
生姜はなぜ身体に良いと言われているのか?
上記でも記しているように生姜は古くから漢方薬としても使用されており、人々の日常生活に定着している食材でもあります。食事や薬味としてはもちろんの事、飲み物やスウィーツにも幅広く活用されています。
生姜の主な成分は「ジンゲロール」で加熱や乾燥など手を加えるとに「ショウガオール」や「ジンゲロン」といった成分が発生します。この3つの成分が生姜の独特な辛みと香りのもとです。
これらの成分は血流の改善/殺菌、消臭作用/解熱、発汗作用があると言われています。
血流の改善
血流の改善を行うことで全身の末端まで血が巡り冷え性や血行不良が改善されます。全身を巡る血流が促されることで、血行不良が原因で起こるとされるさまざまな病気の対策にもなります。
殺菌、消臭作用
お寿司にガリが添えてあるのもこれらの作用を利用したものです。生ものであるお寿司は菌が発生しやすく、菌が増殖した場合には食中毒を引き起こすこともあります。
また生姜に含まれるジンゲロールには、殺菌作用のほかにも発汗作用があり、冷たい生魚を食べて身体が冷えてしまうのを抑える働きがあります。このように、昔からの「食の知恵」が現代にもうまく活用されています。
解熱、発汗作用
上記でも記したように、生姜には発汗用があると言われています。生姜を口にするとなんだか内側からじんわりとポカポカと温まるような感覚になりませんか?代謝の良い方は特に強く感じる感覚だと思います。
芯から身体を温めると同時に汗として内側から身体の熱を外に放出しますので汗をかくことで熱を下げてくれます。また、生姜にはのどの調子を整えてくれる作用もあります。
カラダの発熱を促す「ショウガオール」と身体の体調を良くしてくれる「ジンゲロール」のパワーが健康を維持してくれると言われています。以上の事が「風邪には生姜が良い」と言われるゆえんです。
万病のもと「冷え」が身体に及ぼす影響について
ここからは性別が関係ない「冷え性」のお悩みについて触れたいと思います。
生姜が身体に良いと言われている理由として多く聞かれるのは、「身体を内側から温める」ということです。現代では女性のみならず男性にも冷え性など血行不良からくる「冷え」が原因で体調を崩す方が増えているそうです。
「冷え」は万病のもととも言われるように、さまざまな体調不良を引き起こしてしまいます。身近な体調トラブルでいえば肩こりや腰痛などがあり、これらを引き起こす原因の一つとして代表的なものに「血行不良」があります。
女性の場合は血行不良が原因で月経不順や月経痛が強く出るなど、身体だけでなく心も落ち込んでしまうような症状が出てきてしまいます。昔から女性はお腹を冷やしてはいけないと言われるのもこのことが一因となっているのでしょう。できれば就寝時だけでもサイズや素材が自分に合った腹巻の活用をおすすめします。
また、女性のみならず男性でもデスクワークをしていると慢性的な運動不足になりがちです。さらに冬場の冷え込みだけでなく、夏場の屋内は空調が効きすぎていて体調を崩してしまう方もいます。
適度な運動ももちろん大切ですが、そんな時こそ血流の改善として休憩のドリンクなどに生姜を利用してみるといいですよ。若い方にはハードルが少し高いように思える生姜入りドリンクですが、飲んでみると案外どこか懐かしいような味がして親しみの持てる飲み物になっていますよ。
日常に取り入れたい生姜パワー
上記であるように、慢性的な冷え性にお悩みの方、風邪をひきやすい方などにおすすめしたいのが生姜入りドリンクです。季節が秋から冬に近づくにつれて、店頭にも「生姜入り○○」などの関連商品が続々販売されています。
特に冷えにお悩みの方には、季節を問わず生姜入りのドリンクや料理を召し上がっていただきたいのですが、世間一般的には秋からだんだんと気温が下がり冬に向かう季節の変わり目、ちょうど今の時期に需要が高まっていきます。
生姜を使った料理で代表的なのは豚の生姜焼きやお味噌汁、肉や魚の臭み消しとして下準備に利用するのも良いでしょう。またホットの飲み物にはおろした生姜や生姜を絞った汁を。生の生姜だと味の変化が大きいので、その場合は粉末や乾燥した生姜を入れると手間がかからず手軽に摂取できます。
今は生姜入りココアや生姜入りインスタントスープなどもあるので、日常の場面で積極的に摂っていただきたいものです。
身体に良いと言われる生姜、摂取のし過ぎはどうなるの?
ここまでで生姜は身体に良く、積極的に摂取した方が良いと記しましたが、過剰に摂取した場合どうなるのでしょうか?特に注意していただきたいのは以下の方々です。
妊娠中の方
妊娠中の方が過剰に摂取すると最悪のケースの場合流産の可能性があると言われています。しかしながら妊娠初期のつわり対策として吐き気を抑えるために生姜を利用し改善された方もいます。妊娠中の適量として1日1g未満で抑えましょう。
食べすぎると逆に発汗作用が過剰に出てしまい冷えに繋がることがあります。妊婦に冷えは大敵です!適量を摂取する事を心がけましょう。
胃腸の弱い方
元々の体質や生活環境などさまざまな理由で胃腸が弱い方が過剰に摂取すると、胸やけや腹痛、下痢などの症状が出る事があります。また、過去に炎症や潰瘍を患ったことのある方も注意が必要です。
乳幼児
スパイス的な要素を含んでいる生姜ですので、乳幼児には刺激が強すぎる食材です。消化器官が未発達なうちに与えてしまうと消化不良を起こし体調を崩してしまいます。
生姜は幼児食に移行する段階でごく少量だけを使用し、消化が上手に出来てくる3~6歳ぐらいを目安に使っていきましょう。使用する際は、加熱したものを使うと良いでしょう。
肌トラブルを抱えている方
生姜の作用が仇となるケースがあります。乾燥肌や肌に炎症や疾患を抱えている方などは生姜を大量に摂取する事で汗がいつも以上に出てしまい、肌トラブルを誘発してしまう恐れがあるのです。
あくまで過剰に摂取した場合のお話ですが、代謝は人それぞれ違いますので留意点としてとめておきましょう。
服薬中の方
特に気を付けていただきたいのは血栓の予防に血を固まりにくくする薬を服用している方です。生姜を過剰に摂取する事で薬の効果を弱めてしまう可能性があります。
上記のお薬を服用している方はあらかじめかかりつけの医師に相談して自身の適量の指示を仰ぐと良いでしょう。
何事もやり過ぎ摂り過ぎはいけません。いくら効果が期待できる有能な食材でも過剰に摂取してしまうと逆に健康を害してしまう可能性があるので注意が必要ですね!
摂取量を適正な量にすることで健康維持ができるはずです。自分に必要な量はしっかり把握しておくことが大切ですよ。
黒糖と生姜、相性はいかに!?
さて、ここまで生姜について多く語って参りましたが、黒糖との相性はいかがなものなのでしょうか?
生姜は鼻の奥にツンと来るようなスパイシーさがクセになる食材ですが、黒糖はそのスパイシーさを和らげてくれ、食べやすくなるのでお子様からお年寄りまで美味しくいただけます。
量を調整する事でグンと食べやすくなるので生姜が苦手な方でもイケる人はいるはず。
例えばチャイのような温かい飲み物に甘みとして黒糖を加え、スパイスとして生姜を入れると飲みやすく身体が芯から温まる冬の時期にはありがたいスーパードリンクになります。特に紅茶系との相性が良いので是非お試しください!
飲み物以外にもおすすめなのは生姜黒糖の固形タイプ。何かに溶かすわけでもなくそのままいただけるタイプの黒糖です。この生姜黒糖、生姜風味どころかかなり生姜が効いていて、ひとたび口に入れると黒糖の甘みの中にスパイシーな生姜が口の中いっぱいに広がります。
温かいお茶とも相性が抜群なのでほっと一息つきたい休憩時におすすめです!
女性必見!黒糖+生姜のチカラ
黒糖と生姜の組み合わせは老若男女問わず皆様におすすめしたいのです。中でも美容面が大いに気になる女性には特におすすめしたいのですが、以下でその理由をお伝えしたいと思います。
黒糖と美容の関係
黒糖は近年美容への効果が期待されている食材の一つです。食するほかにも化粧水や乳液などのスキンケアにも活用されています。黒糖には意外に知られていない効果が数多くあります。
ビタミン、ミネラルの栄養補給に最適
人間は年を取るにつれて代謝が落ちていきます。体温は重要なもので下がってしまうと免疫力が低下したり体調を崩しやすくなります。
黒糖にはビタミンやミネラル、さらにビタミンB群が含まれていますが、中でもビタミンB群は「代謝のビタミン」ともいわれているので必須のビタミンと言えるでしょう。
肌の保湿
肌の保湿力を高めるのに必要な栄養素にはアミノ酸やミネラルが挙げられます。これらが黒糖には豊富に含まれていると同時に、天然のオリゴ糖である黒糖オリゴが含まれています。
この黒糖オリゴは、シミやそばかすの原因になるメラニンの生成を促す酵素の働きを抑えてくれます。
疲労
人間は身体が疲れてくると脳も同時に疲れたと感じるようになります。黒糖には脳の直接の栄養になるブドウ糖が含まれているため、だるさや眠気を感じた時のリフレッシュとして効果的と言えるでしょう。
脳が疲労を感じると集中力が低下します。仕事中や勉強時のリフレッシュにうまく活用したいですね。
腸の改善の補助に
黒糖にはラフィノースと呼ばれる天然のオリゴ糖が含まれています。このラフィノースは腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれます。便秘がちな方や反対にお腹を壊しやすい方にはおすすめです。
女性に多いのが腸の動きが鈍くきちんと動かないため便の排出がうまくいかないケース。食生活や睡眠不足など不規則な生活も要因の一つと言えます。便秘がちだと吹き出物や肌荒れを引き起こすこともあるので、腸内環境を正常に戻すことが美肌にもつながります。
生姜と美容の関係
生姜は古来から健康への効果が期待される食材です。しかし、こと美容に関してはどのような関係があるのかはご存知でしょうか?
健康であることは同時に美を保つことにもつながります。以下では生姜の美容の関係についてあげてみました。
ダイエット
生姜は、ダイエットの補助として以前から注目されさまざまな研究が行われています。ダイエットの観点からいえば脂肪や糖質が腸から吸収されるのを妨げると言われています。また、中性脂肪の上昇を抑え、肥満の改善の効果が期待されています。
脂質の多い食事や高カロリーな食事には同時摂取を心がけましょう。
血行不良の改善
上記でもあるように女性に多い冷え性の原因である血行不良を改善する事で体温が上がります。体温の上昇は代謝のアップと比例し、代謝が上がると美容に大変効果的と言われています。
代謝は年齢や生活環境、習慣に左右されますので日頃から血行不良につながる食生活や生活スタイルを意識しましょう。
抗酸化作用
老化を食い止める、すなわちアンチエイジングに不可欠な抗酸化作用が生姜に含まれるショウガオール、ジンゲロールにあると言われています。老化とは内側から身体環境で作られてしまう活性酸素が原因で細胞がうまく再生できずに進んでいきます。
生姜はこの活性酸素の除去する効果があると言われているのでどの世代の女性でも若々しさを保つために摂取していただきたいのです。黒糖と生姜は、健康や美容に良い成分が豊富に含まれた食材であると言えます。適切な量を美容と健康のために摂取して身体の内側からキレイを目指していきたいですね。
まとめ
この記事では寒くなってきたこの時期にぴったりだと思い、生姜と黒糖について特化して書いてみました。生姜について知らなかったことや黒糖について知ってほしいことなど書いているうちに感心させられっぱなしでした。
大地の恵みを存分に受けた生姜と、海風に吹かれたくましく育ったサトウキビからできた黒糖はまさに自然の恵みが直に感じられる食材なのだと思います。イメージ的にはどちらも地味な感じであることは否めませんが、その効果は人間の身体にとって嬉しいことが多くあることを実感しました。
この記事を読んでいただいた皆様も健康と美容のために「生姜+黒糖」を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか?是非ともお試しくださいませ!
最後まで読んでいただきありがとうございます。風邪をひきやすい季節の到来です。どうぞご自愛くださいませ。それではまた次回お会いしましょう!