今から2年前、コーヒー好きの友人に誘われてちょいと立ち寄ったスペシャルコーヒー
専門店『COFFEE Potohoto』。
栄町市場の中にあるカウンター2席、通りをはさんでベンチがひとつ置かれただけの
小さなお店で、カウンター越しに見える店内には煎りたてのコーヒー豆がきれいに並
び、さわやかにコーヒーの香りが近くまで漂っています。
小さなお店がひしめく市場の中で、そのすっきりとしたお店の雰囲気が不思議と調和
したとても心が馴染む空気感。
その日以来、すっかりpotohotoの虜になってしまった私は出勤前に市場に立ち寄り
コーヒー豆を買っています。
マスターの山田さんはこだわりの店主。自ら台湾などのコーヒー農園へ足を運び生産
者とその土地を知ることで、さらに美味しいコーヒーを私たちに提供してくれます。
コーヒーの知識をさりげなくお話してくれる山田さんの横では奥さまが阿吽の呼吸で
テキパキ働いています。
コーヒー豆の選定や焙煎、サービスにも見えない努力を惜しまず突き進むその想いに
も共感することが多く、今ではすっかりPotohotoのコーヒーが私の生活の一部になっ
ています。
奥さまとの二人三脚でお店を営むお店の佇まいと山田くんのコーヒー話を聞いている
と、食に関して誠実に積極的に取り組み、イキイキしている若い世代が増えているこ
とがとても嬉しく思います。
そして、そんな彼らを応援したい気持ちにさせてくれるのも、このお店の魅力なのか
もしれません。(留まることなく成長しようとする姿は味にもしっかり表れて、私を
飽きさせないのかも。)
そんなPotohotoのコーヒーですから市場の中でも人気なようで、常連の方がコーヒー
豆を買いに来たり、テイクアウトのコーヒーを持って仕事に向かう男性客も多く見ら
れます。
店内でコーヒーを楽しむ方は、狭い空間の中でお互いが気を配ってコーヒーを楽しみ、
飲み終えるとさっと腰を上げる上品な客同士の流儀があるようでこれもまた魅力です。
職場のバックルームで、プライベートで、そしてコーヒー好きの友人へのプレゼント
にと、みなさんに喜んでもらえるスペシャルコーヒーです。
中でも私の好きなコーヒー豆はエチオピア。酸味があり味も香りも爽やかで華があり
ます。
職場に着いたらまず一杯、コーヒーと黒糖ひとかけらで深呼吸。
そこから私のお仕事スイッチが入り今日一日がはじまる、至福の時です。
30数年前、陶芸家の大嶺實清先生にいただいたカップ&ソーサー。
ゆうに300mlは入るパナリ焼きのカップはどっしりしてて温もりがあり、コーヒーが
より一層おいしくいただけます!
今日もまた、良い一日でありますように(^_^)。