去った8月17日は、旧盆・最終日、ウークイの日です。荒垣家の先祖は私の父が三男
でしたので仏壇の筆頭です。
ウークイの日は重箱を作る為、朝から奮闘!
例年なら前日で下準備するのですが、今年は所用で予定が狂って調理時間が大幅にズ
レてしまい当日の朝11時からスタート。調理手順や段取りをいろいろと工夫しながら
一品一品作りどうにか午後4時に重箱完成!
仏壇にお供えしてほっと一息です。
毎年の恒例行事ですがご先祖さまをおもてなしする一大事業です。
その次は孫達の好きな料理にとりかかります。
とは言ってもこれはお嫁さん達の担当ですので私は楽ちんです。
その間にお世話になっている方々、親戚のお宅へお中元をもってお仏壇に手を合わせに
まわります。
ウークイの夜、子や孫、そしてご先祖さまと美味しいごちそうをいただきます!
夜の7時からは姉の家族も全員集合して皆でお夕食。
このお盆がお互いの近況を話したり楽しい情報交換であり、小さな孫達の交流であった
りこの日だけは子どもも無礼講の大運動会。
元気いっぱいにぎやかにはしゃぐ孫達の姿に天国の父母(孫からすればひいおじいちゃん
とひいおばあちゃん)もきっと喜んでくれているだろうと思います。
そして親戚みんなで大きなテーブルを囲み楽しく過ごした経験がいつの日か心の和みや
人としての優しさ、人として温もりのある大人へと成長させてくれる大切な時間になっ
てくれることを願いながら改めてお盆のこの日をありがたくむかえています。
そして子や孫が増え、成長してゆくごとにこの感謝の気持ちは私の中で強くなっている
ように感じます。
そしていよいよウークイ(送り盆)の時間です。
はしゃぐ孫達を静め、全員で集まりご先祖さまに手を合わせウチカビ(ウークイの日の
夜、沖縄ではあの世のお金とされる「うちかび」と呼ばれる紙を燃やす風習がありま
す。)を孫それぞれに持たせて「天国のひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんへのお小遣いだよ」と、お話をしながら生きている世界と天国のお話をします。
孫たちは無邪気ですからいろいろな質問が飛んできますが(笑)、その会話のひとつひとつが思い出になることを願っています。
そして最後に天国へ帰っていくご先祖(私の両親)を荒垣家全員で玄関までお見送りします。
そのとき私は「また、来年も二人仲良く手を取り合って帰ってきてくださいね」と、亡
き父母につぶやきます。
沖縄には生きている方より天国のご先祖様への行事が多いように思いますが、それは貧
しかった時代から続く先人の智慧であり生きている人への大きな贈り物だと思っています。
これから時代が変わろうとも子や孫達に伝えていきたい大切な行事です。
旧盆、バンザイ!!