今日は、首里にある食堂黒猫でランチ。
首里の住宅街をぬけた高台にある食堂黒猫は、近くに首里の町並み、遠くに海を眺め
る大きな窓からの景色が最高!
観光の方にはもちろん、地元の方にもオススメの景観も魅力のお店です。
さて、今日のランチを楽しみにお腹ペコペコ状態で来たのでメニュー選びも真剣です!
ご主人はコーヒー焙煎人、奥さまは創食の街メルボルンで8年間修行を積んだシェフ
というご夫婦のつくりだすメニューは、一品一品に強いこだわりと工夫がつまったもの
であることは、内容を細やかに表記したメニューを見れば一目瞭然。
ランチメニューとは思えない細やかなお品書きです。
お食事はジャマイカチキン(県産鶏)がメインのプレート、デザートはココアバナナブレ
ッドに決定。
食後に食堂黒猫自家製ブレンドのコーヒーをたのみます。
店内には立派なサイフォンが並び、コーヒーやお食事をお客様に丁寧に説明しながらサ
ーブするご主人のクリスさんと、厨房でテキパキとランチメニューを作り上げていく沙
季さんの姿がちょうど私の席から目に入ります。
黒のシャツをピシッと着こなし、背筋を伸ばしてテキパキ働くお二人の姿は、店をス
テージに優雅に動くパフォーマーのようにさえ見えてしまいます。
料理を待つ間、店内のオリジナル商品をじっくり見ているとご主人のクリスさんが思
い立ったように店内の空調を切って大きな窓を開け放ち、春の爽やかな風を店内に入
れてくれます。
優しい日差しと新鮮な風が気持ち良いので、ベランダに出て街の景色や遠くに見える
首里城やあちらこちらの家の庭で咲いている寒緋桜を眺めながてたのしみます。
ここは首里の高台、ベランダから町並みを眺めていると、今日がウィークデーで午後に
もたくさんの業務があることを忘れてしまいそうな開放感と心地よさです。
雲ひとつない青空を眺めていると、さあ、お待ちかねのランチが登場!
奥さまの沙季さんが創った大きな一皿のメニューをご主人のクリスさんが食材や調理
について説明してくださいます。
その一品一品があまりに美味しそうなので次から次に質問してしまいます。
自家ブレンドのジャマイカスパイスのチキンに金時前入りのココナッツライス、旬の
野菜のグリルにハーブのきいたソース、ひとつのお皿に30種近い食材がそれぞれの個
性を引き出す創作料理になって盛り合わせられた姿はまるでアートです。
色合い、香り、盛りつけ、食材の温度、きれいに演出されたお料理を前に自然とテン
ションも上がります!
実際食べてみると、味はもちろん、数種類のナッツがたっぷり入っているので食感も
楽しいし、なにより自家製スパイスが身体をどんどん温めてくれます。
お肉も野菜も切り方や焼き方、味つけでこんなに新しい味が生まれるのかと思わせる
美味しさ。そして木の実たっぷりのランチ全体の体に優しい工夫に感動!
わりと体温が高いマミーおばちゃまは汗がにじんで夏気分、この状態が夕方までキープされたのです!
身体が燃えたい方にはオススメ(笑)!
その後はスペシャルコーヒータイム!これまた最高!!
クリスさんが豆から選び、自家焙煎して淹れてくださったコーヒーはとても美味で
した。(コーヒーの名前は横文字が長くてしっかり聞いても大脳に残すことができ
ませんでした。ゴメンナサイ(笑))
そして最後に友人とシェアしたデザートの登場!
驚いたのがパンはもちろん、チーズやスパイスもすべて手作りだということ!
このデザートに添えられたピーナッツバターマスカルポーネ添えも全て手作り!!
メルボルンのチーズやスパイスを沖縄まで輸入するとコストがかかりずぎるので、
ならば全て自ら創ってしまおうというその心意気がスゴイ!
添えてある料理のひとつまで決して妥協しないでメニューを作り上げるためにどうすべ
きか、気の遠くなる努力がこのプレートのなかにぎっしり詰まっているのですね。
クリスさんの淹れる水だしアイスコーヒー。
自家製ブレンド豆を一滴ずつゆっくり6時間かけて落とした濃厚なアイスコーヒーは、
まず香りを楽しんで好みでお水をさしながらいただきます。友人は、この一杯をゆっく
り味わっています(なんて贅沢!)。
にぎわう店内で他のテーブルを見ていると他のメニューも気になります。
この新しい味、わが家でも工夫して食べてみたいと、さっそく食堂黒猫さんのオリジナ
ルスパイスやパンケーキミックスを購入!
ホームページにはスパイスを使った美味しそうなレシピもあるそうですし、これで
旬の食材が手に入ったらなにか作ってみます!
まずは明日の朝食にパンケーキを焼いてみましょう!!
最後に沙季さんとクリスさんをパチリ。ほんとに素敵なご夫婦です。
食堂黒猫は4月からメニューも一新して次のステージへ向かうそうです。
(4月以降も楽しみだけど、3月中にまた今度は自家製ブレッドも食べに来なきゃ!)
メルボルンの味を遠く離れた南国の沖縄で表現しつづける沙季さんとクリスさんは
遠い国の恩人・友人に恥じない料理を沖縄の皆さんにもっと広く食べて欲しいと
常に次のステージへと進み続けているのですね。
そしてさらに目にも舌にも美味しいまるでアートのようなお料理を私たちに提供する
姿勢を崩さず進化しつづけるお店です。
空が大きく開けたgoodロケーション、木の実とスパイス・旬の食材で健康に良いお料
理、そしてデリシャスコーヒー、楽しいランチタイムに乾杯!
ごちそうさまでした。